- TOP
- お子さんの食育と癖について
お子さんの食育とむし歯予防
姫路市の歯医者「山田歯科医院」では、小さなお子さんの食育や、むし歯予防にも力を入れております。とくに「3歳まで、甘いお菓子を与えない」ことに重点を置き、味覚形成の重要性を提唱おり、むし歯になりにくい子育てについて、さまざまなアドバイスをさせていただきます。
また、指しゃぶりや口呼吸などといったちょっとした癖が、歯並びや顎の発育に悪影響を及ぼすおそれもございます。「子どもの歯の健康を守るためにはどうすれば良い?」とお悩みの親御さんは、ぜひ当院までご相談ください。
子育てとおさとうに関する
当院の考え方
3歳までは、菓子(おやつ)としてのおさとうを与えない
なぜそのような考えに至ったのか
1いろんな食品(味)が食べられるよう、味覚形成を最優先。
2味覚形成は3歳までの間に、離乳食の食べもので決まります。
3通常の離乳食本にはカステラ、三笠の皮、アメ、ジュースなどをちょっとだけ与えるようにと書いてありますが、やはり控えるほうが無難です。
4甘い味はとても美味しいので「もっとちょうだい」がはじまります。
5幼児期に甘い味の魅力を覚えてしまうと、偏食になるリスクが高まります。
6これでは味覚形成は達成できなくなってしまいます。
7調味料としてのおさとうは問題ありませんが、濃い味付けは避けましょう。
8味覚形成のためには、積極的にいろんな味の食べものを与えることが大切です。「おいしいよ」と言葉かけしながら食べさせてあげましょう。
9果物や野菜など、自然の食品を選びましょう。同じリンゴ、イチゴでも「今日のは甘いね、すっぱいね」という具合に話題にして食べさせます。ビンや缶づめはいつも味なので、味覚が発達しにくいと考えられます。
10毎日食べているものは、自然と好きになります。これはどこの国でも同じことです。
11「甘いお菓子を与えないのは、かわいそう」と思われがちですが、少なくとも3歳までは味覚形成を優先すべきです。うっかり与えてしまうと、簡単に味覚形成は失敗してしまいます。
12味覚形成をおこなう期間は、両親も甘いものを我慢するようにしましょう。
13子どもの脳の発達は3歳までに80%完了すると言われています。子どもの発育にとても大切な時期なので、甘いものばかではなく、偏りなくさまざまな味を覚えることが重要です。
14好き嫌いなくなんでも食べられると、豊かな食生活が送れます。
15甘いものを遠ざけると、味覚形成によって豊かな人生を送れるようになり、結果的にむし歯の予防にもつながります。
むし歯を作らない子育てについて
-
出産前後
3歳までお菓子ゼロで子育てするために、心の準備をしておきましょう。生後6ヵ月ほどして、育児に慣れてきたらもう一度よく思い出します。
また、両親それぞれのおじいちゃん、おばあちゃんに協力してもらうことも大切です。
発熱の際にスポーツ飲料を飲むよう指導されることもあると思いますが、白湯か冷ましたお茶をおすすめします。
-
出産から離乳食まで
母乳には免疫を活性化するさまざまな物質が含まれています。むし歯だけでなく、病気に強い子どもに育てるためにも、できるかぎり母乳育児を心がけましょう。
母乳育児ができない場合は、極力甘くない粉ミルクを選ぶのがおすすめです。赤ちゃんが病気にかかるとお菓子やスポーツ飲料をあげたくなってしまうものですが、ぐっとこらえましょう。
離乳食の時期から味覚の
幅を大きくする
離乳食の時期になると、赤ちゃんはなんでも口に入れるようになります。そこで、きゅうり、にんじん、セロリ、ピーマンなどの野菜スティックを持たせてあげましょう。すると赤ちゃんは自然と口に入れるので、野菜の味に慣れて、野菜が大好きになります。
野菜だけでなく、甘い果物、すっぱい果物など、さまざまな食材を与えて味覚の幅を大きくしてください。3歳までに食べ慣れたものは「おいしいもの」として認識されるため、好き嫌いがなく、なんでもパクパク食べる子どもに育てることができます。
また、食後は歯ブラシを持たせてあげましょう。まずは歯ブラシに慣れてもらうことが大切なので、手に持ったり、くわえて遊んでいるだけでOKです。
3歳以降の食生活について
3歳以降は保育園や幼稚園に通いはじめ、お友達のおうちに遊びに行く機会も増えることと思います。もし相手のおうちに育児方針を伝えることが可能であれば、甘いお菓子はなるべく出さないようにお願いしてみましょう。
はじめてお菓子を食べた子どもは「世の中にこんなにおいしいものがあったんだ」とびっくりすると思いますが、3歳以降は、きちっと説明してあげれば食べる量をセーブできるはずです。
お菓子の適切な量は、砂糖にして20g程度。お菓子なら1個分、ジュースならコップ一杯分が適量です。子どもが成長し、スポーツクラブや部活動に参加するようになると、指導者からスポーツ飲料をすすめられることが多いと思いますが、のどが乾いたら水や麦茶などを飲むように言っておきましょう。
お子さんの小さな癖に
気づいてあげてください
指しゃぶり | 口呼吸(こうこきゅう) |
---|---|
指しゃぶりは、子どもが心を落ち着かせるための行動とされています。遊び相手がいなくてさみしいとき、不安を感じているときなどによく見られる行動です。 5歳を過ぎても指しゃぶりがやめられない場合は、顎や永久歯の発育に影響を及ぼす危険性があるので注意しましょう。 |
口呼吸が習慣になっていると、口のなかが乾燥しやすくなり、唾液の殺菌作用がうまく機能しなくなってしまいます。 自宅でテレビを見ているときなど、何気ない瞬間にお口がポカンとあいているようなら、口呼吸の可能性があります。 |
頬杖(ほおづえ) | 歯軋り(はぎしり) |
---|---|
頬杖をつくと、下顎に頭の重みがのしかかった状態となります。かかる力自体はごくわずかですが、習慣化されていると顎や顔の形、歯並びにも悪影響を及ぼしかねません。 本を読むとき、文字を書くときなどに頬杖が癖になっている場合は、できるだけ早くやめさせるようにしましょう。 |
子どもの歯ぎしりは、それほど大きな問題ではありません。一般的に、乳歯の生えはじめや、永久歯への生え変わりの時期には顎や噛み合せが不安定になり、歯ぎしりを起こしやすいと言われています。 もし治療が必要になるような場合は、就寝中にマウスピースをつけるなどして対策しましょう。 |
お悩み事があればお気軽に相談しに来てください
山田歯科医院では患者さんとのコミュニケーションを第一に、丁寧なヒアリングを欠かしません。一人ひとり時間をかけて、じっくりとお話をうかがいます。
お子さんのむし歯予防や食育について、お悩みのことがございましたらお気軽にご相談ください。患者さんの目線に立ち、常に頼れる相談役でありたいと考えております。